第431回付言事項(ふげんじこう)の書きすぎで感情に火がつくケース放送日:2026.7.15
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大木さん:皆さま、こんにちは。大木文香です。絹川先生、今週もよろしくお願いいたします。
絹川先生:絹川です。こんにちは。今週もよろしくお願いいたします。
大木さん:先生、以前番組で、遺言書には家族へのメッセージとして「付言事項」を書くといいよ、とお聞きしましたよね。「争い」を「笑顔」に変える大きな力があるって。
絹川先生: はい、お話ししましたね。法的な効力はなくても、理由や感謝を伝える大切なスペースです。
しかし、実はこの「付言事項」、書き方を間違えると、逆に家族の感情に油を注いでしまうことがあるんです。
大木さん:良かれと思って書くメッセージなのに、どうしてなのでしょうか?
絹川先生:では今週事例を見てみましょう。
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- 【事例】
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父親が亡くなり、遺言書が見つかりました。内容は「長男にすべての財産を相続させる」というもので 、次男である相談者さんはショックを受けました。しかし、さらに驚いたのはその後に書かれていた付言事項の文章です。そこには『次男は昔から私の言うことを聞かず、実家にも寄り付かなかった。だから財産はあげない。長男は優しかった』と、次男への不満や恨み言が長々と書かれていました。次男さんは「そこまで言われる筋合いはない」と激怒し、法律で認められた最低限の取り分である『遺留分(いりゅうぶん)』の請求を徹底的にやろうと決意しました。
大木さん:あらあら・・・。お父様としては「なぜ長男に全部あげるのか」の理由を説明したかったんでしょうけれど、これは言われた次男さんは傷つきますし、怒りますよね。
絹川先生:そうなんです。付言事項は「言い訳」や「過去の不満の暴露」の場になってはいけないんです。お父様の本来の目的は「長男に全財産を円満に引き継がせること」だったはずですが、この文章のせいで次男さんの感情に火がつき、「絶対に許さない、1円残さず遺留分を請求してやる!」と、かえって激しい争いに発展してしまいました。
大木さん:確かに、もし何も理由が書いていなかったり、違う言い方だったりしたら、ここまでこじれなかったかもしれませんね。
絹川先生:その通りですね。例えば『次男も今まで遠くから見守ってくれてありがとう。今回は長男に実家を守ってもらうためにこのような形にしたけれど、兄弟仲良くやってほしい』というような、感謝と未来への願いであれば、次男さんの受け止め方も違ったはずです。付言事項は、残された人がどう感じるか、客観的な視点で書くことが極めて重要です。
大木さん:自分の書いた言葉がどう受け取られるか、自分一人では気づけないことも多そうです。
絹川先生:だからこそ、私たち専門家が文面を確認し、「この表現は少しマイルドにしましょう」といったアドバイスをさせていただきます。円満な遺言書を作りたい方は、いしかわ相続サポートセンターへお気軽にお声がけください。
大木さん:遺言書の言葉選び、本当に大切ですね。先生、今週もありがとうございました。
ラジオ番組
教えて絹川先生!
文香の知らない相続の世界
パーソナリティと相続について楽しく学ぶラジオ番組です。
身近な事例を元に、相続にまつわるトラブルや
疑問を分かりやすく解説しています。
| 放送局 |
北陸放送 |
| タイトル |
「教えて絹川先生!文香の知らない相続の世界」 |
| 放送時間 |
毎週木曜日15:20~ |
| 出演 |
絹川忠宏、大木文香 |