第428回実家を「空き家」にしないための生前対策放送日:2026.6.24

  • 大木さん:皆さま、こんにちは。大木文香です。さて今月は不動産をテーマにお届けしてきましたが、6月最終週の今日は「将来、実家を空き家にしないための対策」についてお聞きします。先生、よろしくお願いします。
    絹川先生:よろしくお願いします。最近、全国的にも「空き家問題」がニュースになっていますが、実はその原因の約半分が「相続」なんです。元気なうちにできる対策を考えていきましょう。
    大木さん:実家が空き家になってご近所に迷惑をかけてしまう…というのは、親としても子どもとしても避けたいですよね。今週の事例をご紹介します。
  • 【事例】
    70代の両親が実家で暮らしています。子どもである私たちは全員、すでに県外で家を建てて独立しており、将来実家に戻る予定はありません。両親が亡くなった後、誰も住まなくなる実家がどうなるのか心配です。今からできる準備はありますか?

    大木さん:子どもたちがみんな家を出てしまって、将来実家がポツンと残されてしまう。これは本当に多くの方が直面している問題ですね。
    絹川先生:はい、非常に現実的で重要なお悩みです。このケースで一番危険なのは、何も準備をしないまま相続が始まり、子どもたちの間で「誰が実家を引き継ぐか」が決まらずに放置され、家が傷んでしまうことです。対策としては、親御さんが元気なうちに「遺言書」を書いて、実家の処分方法を決めておくことがもっとも有効です。
    大木さん:誰も住まない実家なのに、遺言書でどう指定すればいいんでしょうか?
    絹川先生:遺言書の中に「実家を売却して、その売却代金から経費を差し引いた現金を、子どもたちで平等に分け合いなさい」と書いておく方法があります。これなら、誰も住まない実家を無理に引き継ぐ必要がなく、不公平感もありません。このように売却を前提とした遺言をスムーズに実行するために、「遺言執行者」に専門家を指定しておくと、子どもたちに負担をかけずに売却手続きまで完了できます。
    大木さん:なるほど!あらかじめ「売ってお金で分ける」と決めておけば、実家が空き家のまま放置される心配もないんですね。
    絹川先生:その通りです。また、もう一つの視点として「認知症対策」も重要です。もし親御さんが認知症になって介護施設に入ることになった場合、実家を売ってその介護費用に充てたいと思っても、親御さんの意識がはっきりしていないと、不動産の売却手続きができなくなってしまいます。
    大木さん:親の介護のためであっても、親名義の家は勝手に売れないんですか?
    絹川先生:できないんです。ですから、まだ親御さんが元気なうちに、財産の管理権を子どもに託す「家族信託」という契約を結んでおくか、あるいは早めに実家をどうするか家族会議で方向性を決めておくことが、究極の空き家対策になります。
    大木さん:「いつか考えよう」と先送りにせず、親御さんが元気な今だからこそ、実家の未来について話し合うことが大切ですね。いしかわ相続サポートセンターでは、遺言書の作成から家族信託、将来の不動産売却のシミュレーションまで、トータルで相談に乗ってくださいます。ぜひ、家族みんなの安心のためにご相談にお越しください。絹川先生、今月もありがとうございました!

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