第284回【相続対策】遺言書:相続対策はすべて「事前の対策」が重要です、中でも最も始めやすいと言えるのが「遺言書」を書くことです。放送日:2023.9.28

  • 大木さん:今月は「円満な相続」のために今からできる「相続対策」について教えて頂いています。
    絹川先生:相続対策は大きく分けて3つ、①分割対策 ②納税対策 ③節税対策とお話しましたね。
    大木さん:相続が始まってからでは遅い、事前の準備が重要だということが分かりました。
    やはり、事前の準備として最も始めやすいのは、「遺言書を書く」ことでしょうか?

    絹川先生:そうですね、遺言書を書くときには「財産目録」も作成しますから財産を把握することにもつながります。
    しかし、先月もお話したように法務省の調査によると、55歳以上で自筆証書遺言を作成したことのある人は3.7%、公正証書遺言を作成したことのある人は3.1%となっています。

    大木さん:とても少なく感じますね。
    相続においてとても重要な役割を果たす「遺言書」と分かっていても、
    どうしても書くのが億劫、と考えるひとは少なくないかもしれませんね。 絹川先生:そうなんです、遺言書を書くのは自分の将来やその先のことを考えなければならないので、筆が重くなります。
    しかし、遺言というのは準備に多くの時間が必要です。

    ・財産の把握
    ・誰にどの財産を残すか、誰にどんなメッセージを残そうか、
    ・遺言の様式も調べないと…

    こういった作業は、果たして病気になってからすることはできるのでしょうか?ただでさえ将来のことを考えるのは億劫なのにこれを病気になって入院してから行うというのはかなり大変な作業になってきてしまいますよね。遺言は元気なうちに書きましょう。

    大木さん:そうですね、思い立ったが吉日!遺言を書くのに「早すぎる」ということはありませんから早めの準備が重要ですね。たとえば、親に遺言書を書いてほしいけどなかなか書いてくれない…なんて時も、このお話を聞いてほしいですね。

    絹川先生:「遺言書を書いて」なんて言いにくいですよね、このラジオを聞いてもらうもよし、セミナーへ一緒に行き、感想を話すのもよいでしょう。いしかわ相続サポートセンター絹川商事では随時「相続対策セミナー」を開催しています。参加無料ですから、ぜひ気軽にご参加ください。