第228回相続について改めて基本をおさらい放送日:2022.09.01

  • 相続と聞くと、「難しい」という印象や「相続争い」といったネガティブな印象を抱く方も少なくないでしょう。確かに、相続の手続きにおいては難しいことも多くあります。しかし、だからといって何の対策もせず、知識も持っていないと、「円満な相続」への道は遠いものになってしまいます。
    多くの人が「円満な相続」を叶えられるように、相続に関する知識を持って、事前の対策を行うことが重要です。
  • Q.一口に相続といっても、何から学べばいいでしょうか。
    A.特に何からということはありません。多くの人は自分には財産がそれほど多くないので自分には関係ないのではないかと思いがちです。まずは関心を持つことが肝心です。例えば、「相続とは何か」「いつ始まるのか」基本的なことから出発してみましょう。
  • Q.では、相続はいつから始まるのでしょうか。
    A.人はいつか亡くなります。亡くなったときに相続は開始します。
    つまり、その人が死亡した日が相続開始日となります。
  • Q. 何が相続の対象になるの?
    A.被相続人から相続人に引継がれる財産のことを「相続財産」といいます。この相続財産ですが、①土地・建物などの不動産、②有価証券、③現金、預貯金、④生命保険、➄自動車などの動産などです。ただプラスの財産だけでなく、①借金や負債、②損害賠償責任などのマイナスの財産も相続されます。ただし、その人だからこそ受けられる権利(一身専属権)や婚姻関係など、財産上以外の地位は相続の対象とはなりません。